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猫の子宮蓄膿症手術で○○万の出費。避妊手術先延ばしを後悔。

time 2019/03/10

猫の子宮蓄膿症手術で○○万の出費。避妊手術先延ばしを後悔。

2013年4月、当時生後7ヶ月のアメリカンショートの雌が子宮蓄膿症にかかった。

一時は永遠の別れさえ覚悟するほどだったが、結局無事に生還することができ、6年経った今では元気に部屋中を駆けずり回っている。

今では懐かしい思い出である。

 

以下、発症から生還までのドタバタ劇を記す。

 

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発症

異変に気づいたのは朝だった。

いつもの様に朝飯を4匹分4皿に入れると、3匹はガツガツ食べ始めたが、1匹だけフローリングの床にじっとうずくまって動かなかった。

こんなことは初めてだったので、嫌な感じがした。

 

ここですぐに病院に行くべきなのだが、一人暮らし独身サラリーマンの私にとって、抵抗があった。

「動物病院に行くので遅れて出社します」

と言いづらいのは私だけではないだろう。

 

とりあえずもう少し様子を見よう、ということでその日は後ろ髪を引かれる思いで出勤した。

帰宅したら結局何事もなく「なんだ心配させやがって」となることを期待して・・・

 

22時ごろ帰宅する。

部屋の電気をつける前、外の明かりがわずかに差し込む薄暗い部屋の中を、3匹がドタバタと走り回る。

やがてキッチンの上やらテーブルの上やら高い場所に、それぞれ陣取った。

 

そんな3匹を床からダルそうに見上げる1匹の後ろ姿を、今でも鮮明に憶えている。

「これマジでやばい」

と確信した。

早く病院に連れていきたい・・・早く朝になってほしい・・・

 

病院へ

翌日は半休をとり動物病院へ行った。

会社への連絡の際、理由は正直に「動物の病院に行くため」と伝える。

総務からは特に何もお咎めはなかった。

何もおかしくはない。私が気にし過ぎていただけのことだった。

 

かかりつけの病院が家から徒歩5分の場所にある。

学校も併設している大きな病院で、それまで何度もお世話になっていた。

院長から動物看護師までほぼ女性で構成されているのが、個人的に心地良い。

 

当日診察を担当した女医は、60歳前後と思われるベテランでとてもフレンドリーな方だった。

猫をキャリーバッグから出すと、一目見てその異常に気づいたようで、

「あら可愛そうに・・・」と言う。

 

まず体重を測ると2kg程度しかなく、通常より0.5kg近く落ちていた。

確かに細くて小さいと思っていたが、ここまで減っていたとは・・・

彼女の不調は昨日今日の話ではなかったのだ。

なぜもっと早く気付けなかったか。

もし手遅れなどということになったら一生悔やまれる。

 

検査の結果「子宮蓄膿症」であることが判明する。

生後7ヶ月でかかるのは比較的珍しいと言われた。

避妊手術をしていれば避けられたとも言われ、後悔する。

いつかやろうとは思っていたが、主に費用の問題で先延ばしにしていた。

 

「助かりますか?」

「うーん・・・フィフティーフィフティー。問題は、まだ子供なので手術に耐えられるかどうか・・・」

 

とにかく緊急を要する。

が、この病院では技術的に難しいのか、別の病院を紹介するという。

 

そこですぐにその病院に連絡をとっていただき、早速手術の予定も当日の午後に決まった。

その病院が2014年にNHKのドキュメント72時間でも紹介された「日本動物医療センター」だった。

 

手術前

渋谷区松濤の自宅からタクシーで15分ほどの場所に「日本動物医療センター」はあった。

受付を済ませたあと外の喫煙所で一息つく。

キャリーバッグの中を覗くと、つぶらな瞳でじっと見つめ返された。

今何が起きているのか分かっているのだろうか。

 

名前を呼ばれ診察室の一つに入ると、ややツンデレ系の女医さんがいた(上の動画で最初の方に出てきた方)。

いわゆる「できる女」のイメージで、個人的に好感を持てるタイプだった。

前の病院からすでに引き継ぎを受けているようで話は早く、すぐに手術するとのこと。

「助かりますか?」

と私はまた同じ質問をした。

 

「はっきりとは言えません。できる限りのことはします」

 

手術が成功した場合、入院期間は1週間ほどで費用は20万位、と言われうろたえる。

貯金をする概念のない私にとって、20万は非常に大きかった。

「分割にできますか?」

「それは私では分からないので、受付に聞いてみて下さい」

手術が終わり落ち着いたら連絡します、と言われ診察室をあとにする。

 

受付で費用の支払いについて相談する。

まず前金として4万円支払う必要があり、残りの金額の分割は「できない」とのことだった。

治療費を踏み倒す人がいるので病院側も必死なのだ、ということは分かる。

仕方がない。

クレジットカード払いは可能とのことなので、以前破棄してもう二度と作るまいと誓ったクレジットカードを、また作ることにした。

 

その日の会計を済ませたあと外に出ると、辺りはもう薄暗くなっていた。

 

手術後

夜9時ごろ、病院から電話があった。

猫が麻酔から覚め、手術は無事成功したとのこと。

 

一つの試練が終わった。

あのツンデレな女医さんに感謝する。

その日はいつになく幸せを感じながら眠りについた。

 

翌日、半休をとって見舞いに行った。

若い女性看護師さんが2階にある病室に案内してくれた。

「あやかちゃん(猫の名前)は、スタッフの間でも人気者なんです!」

と言われ少し得意になる。

 

ももクロのメンバーから名前をとったこのアメリカンショートのレッドタビーの雌猫は、かなり可愛いという自信があった。

毛艶が異常に良く、目の大きさや顔のバランスもちょうど良い。

4兄妹の末っ子で、無意識にこの猫を一番贔屓にしていた。

そんな愛猫とまた一緒に普通に暮らせるありがたさを噛みしめる。

 

病室にはいくつものゲージが積み重ねられていて、その中の一つを覗くと、「あやか」がエリマキトカゲのようなカラーをつけて丸くなっていた。

「あやか」と声を掛けるとすぐに私に気づき、ノソノソと私の顔の近くまで寄ってきてクンクンし始めた。

私に気づいた瞬間の反応が嬉しかった。

俺たちは家族なんだ、と思うとより愛おしくなった。

 

退院後

1週間後に退院し、そのまた一週間に抜糸をしてすべてが終わった。

費用は合計でほぼ20万円だった。

結局、このトラブルを通してマイナスがゼロに戻っただけで、そのために20万円のコストがかかったにもかかわらず、私は幸せになった。

幸せは日常の中にある。

20万円はそれを再確認するための授業料であった。

 

ただ、避妊手術をもっと早くしていればこの莫大な出費を防げたのに、という後悔はある。

たった2~3万の支払いを先延ばしした結果、同じ子宮をとる手術のために20万支払う羽目になった。

この試練では先延ばしの怖さという教訓も得た、ということにしておく。

 

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